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バカなリズムで殺人日記 作 庵目あみ

よくわからない方向性に曲がるブログ

バカなリズムで殺人日記①

バカなリズムで殺人日記①

 

 

はじめてのさつぢん【R15】

 

 

昨日の夜の話である

 

御年40になる吾輩は

今まで一度も良い仕事をしたと思ったことがない人類(おっさん)である。

 

親友もいたがどっかにいってしまい

今日も20年いる先輩の下で

やらねばならぬ仕事をしているのである

 

そんな仕事内容は先輩の敵への嫌がらせ

なぜ吾輩がやらねばならぬのかはわからない

 

きっかけは銭湯で裸の付き合いをしてからだった。それから酒を飲んでいた

 

「気に入らないやつがいるからおどしてやってくれ」

そんなことを軽く言われ汚れ仕事をやる吾輩は鉄バットを片手に振り回して

裸にコートを着て通り魔をすることになったのである

 

飲み会は大盛り上がりであった

また次の飲み会のバカな話のネタにとふざけた行為を

することになったのである

 

もちろんそんなふざけた行為をしたあとは

さっさとタクシーで逃げるつもりだが

もし捕まっちゃったらただの変態か

酔っ払いで逃げ切りたい

 

酔っぱらった勢いで

 

吾輩は闇夜で待ち伏せをした。

待つのは仕事終わりの先輩の元カノOLである

どうやら変質者がいれば俺のところに戻ってくるという算段らしい

ばかじゃねえの

とか思いながらも

「いっちょやりますか」と

先輩からもらった

「仕事が早く終わる薬」というのを

飲んだ

この仕事が早く終わる薬がなんなのかは

わからないが早く終わるらしい

吾輩は夜の仕事帰りの女を後ろから

千鳥足になりながら右腕を動かしてバットを持ち上げた

「おい!」

そういって女は振り返った

「キャァァァ!」

叫ぶと人が集まってくるから

黙らせなければならない

殴るつもりはなかったが

右手は反射的に振り下ろしていた

 

ボコッ。

 

 

鈍い音がした

 

一発で女は倒れていた

何発かほかにも同じ人間がいたのか

わからないが

何発も殴った後があって

俺の右手は血にまみれて

ズキズキしていた

 

とりあえず仕事が早く終わったが

気絶してしまったのかなんなのか

気づいたら倒れていた

どうやら女は息をしていないようだ

 「やばい」

そう思ったがどうしていいのかわからず

先輩に相談しないと

と思った

この女をどこかに隠さないと

誰かに見つかってしまうと

思った吾輩はいったん女を隠すことにした

 

 

 

 

吾輩は周りに誰もいないのを確認し

もっと人通りのいない公園の草むらに

両足を持ち運んだ

 

ズルズル

右腕やらに地面の石や段差が頭にボコボコとあたり

擦り傷がついていったが

女は起きなかった

「きもちわりいな」

そういいながら吾輩は頑張って運んだ

 

さっきの薬のせいか足元がぐらつく

し手に力が入らない

 

吾輩の足は千鳥足

リズムを刻んで歩き出す

 

確実にこれは死んでいる

吾輩はそう思った

このままでは変態どころか

殺人犯になってしまうと

思った吾輩は

先輩に電話することにした

 

だがしかし、スマホの充電はなかった

そういえば充電を昨日はめんどくさくて

しなかったのだ

 

困った吾輩は石をその辺から運んできて

転んで頭を打ったことにしようと

石を運んだ

 

「よし、これでだいじょうぶだ」

こうして吾輩が第一発見者。

 

鉄バットを隠さなければならない

その時である

 

死んだはずの女が動き出した

目は開いてないが足だけが

動いたのである

まるで逃げるかのように右足だけ寝たままカクカク

 

吾輩はその様子が気持ち悪くて

一気に青ざめた

「う、動くな・・・うごくなぁぁ・・・はあはあ」と

その右足を鉄バットで殴った

 

殴っても動く右足に

先ほどの石と自分の足で固定して

殴打しまっくった

 

それでも小刻みに動く体に焦って

また仕事が早く終わる薬の残りを一気に飲んだ

 

 

はっと気づいたときに

吾輩は背筋がゾッとして

手を止めた

足はもちあげるとぐにゃぐにゃに曲がった

 

 

怖くなった吾輩はその場から逃げた

鉄バットを持ち帰って

自分の家に帰った

 

風呂に入り

「右手超痛ぇ」とかいいながら

疲れたので布団にはいって

いつものように寝た。

 

 

今日は朝である。

 

吾輩の部屋はいつもと同じ

だが血のついた鉄バットだけが部屋にある

 

吾輩ははじめてのさつぢんをしてしまった